2021年9月29日水曜日

用語 | 源操術 - 神様もサイコロを振るかもしれない

 【神様もサイコロを振るかもしれない】【エンドレス・ヴァース】に登場する、魔法に該当する要素、源操術の設定です。


[名称・概要]

 源操術 げんそうじゅつ
 源を効率的に活用する目的で体系化された術法、及びそれに類するもの。

[説明]

 用途に応じ研究開発が進み、術師の間で行使されている。精霊を召喚してその力を借りる「精霊術」、地母神の力を用いる「地母神術」などから無分類のものまで多岐にわたる。
 効力を引き出す方式として、主に以下の三種が用いられている。

●念力(ねんりき)系
・精神を正しく集中させることだけで行使できる最も原始的な術。
 すべての術の基礎となるもの。
・行使する際には杖や宝石などの触媒の併用が推奨される。
 それらを用いないと、誤爆や誤作動の危険が高まる。
・言葉を発したり、何かを描いたりする必要はないが、精神の集中と目的の集中の双方が必要になるので、未発動のリスクを抱えてもいる。
 (念じたのになにも起こらない、等)
 それだけ術師への負荷も強く、ゲーム上では「精神力」の消費量も高いという設定になっている。

●言ノ葉(ことのは)系
・術式や約文(やくもん)を唱えることによって力を生み出す術。
・言葉は力を集約させるガイドとなるものであるが、単にその言葉を口から発しただけでは効果が生まれない。
 念力系同様の精神集中が必要。

●術円(じゅつえん)系
・地上や中空に円を描き、その中や周辺に術式や約文を書き入れることで行使する術。
 手間は掛かるが効果が大きく、術師への負担も軽い。
 術式や約文を書くためには少なくとも片手を開けるか、杖や触媒となるものを持つのが一般的。
 足や身体全体の動きで書き入れることもできなくもないが、素直に片手を空けて書いたほうが早い。
 術師の代わりに術円を描くサポートをしてくれる源巣体が、スクロール(巻き物)のような位置づけで売られている。

[作者より]

 設定そのもの、そして一部の術の名称は、学生時代(うん十年前)に友人たちとプレイしていたオリジナルTRPGとほとんど変わっていません。

 ファンタジー世界には「魔法」に当たるものがよく登場しますが、それがなぜ力として利用可能な状態になっているのかについての設定はおざなりにされがちであるようにも思えます。
 (本編中ではそれらの詳細について語るスペースが確保されていないという理由もありそうですが)
 また、そういったエネルギー源とそれを利用する技術が存在するのであれば、いわゆる「魔法使い」でなくとも一般活用される形に発展するはずだという考えに則り、源と源操術、源巣体の設定を積み上げた記憶があります。
 績綾の言葉を借りるのであれば、「説得力のある非現実」を構築するためには必要となる設定です。