●「仕掛け物」の定義
・源と術の力を込めた源巣体を用いた機械的な構造物。
例) 「浄化」の術を用いる洗濯機など。
・その他の動力を用いて作動する機械(水車による揚水、粉ひき風車など)も表現上「仕掛け物」と呼ばれるが、源巣体に補助されている物が一般的。
※作者より
作中、「掛ける」は「かける」と、ひら仮名で表記するようにしています。
これを漢字で書くのは基本的に「仕掛け物」と「仕掛け」のみです。
●駒 (こま)
・車に該当する仕掛け物。
車輪によって地面を走る「駆け駒(かけごま)」と、浮いて走る「浮き駒(うきごま)」に大別される。
用途に応じて形は様々で、一般車両であるワゴン、ミニバン、トラックから、大型重機などに似た物、二輪車も存在する。
・普通に乗るだけであれば免許は要らない。
【エンドレス・ヴァース】世界の住人は、駒を扱うすべを自然に学ぶ。
駒を用いて商売を行う際にはそちらの免許が必要。
例) シャコンヌ村からヘゾン・アンデルパッソまでの護衛をジンガッシュたちに依頼した商人は、トラックに似た荷台を備えた駆け駒を運転しているが、クロリア帝国側で商売をする免許を持っていないので、アリア側だけで活動している。
●受映盤 (じゅえいばん)
・平たい盤の上に撮影中もしくは記録された映像と音声を映し出す仕掛け物。
一種のホログラム装置だが、単に映像を光として出力しているのではなく、【エンドレス・ヴァース】作者である績のこだわりで、離れた場所で同じ情報を再現しているという設定。
量子テレポーテーションと類似の概念を績はイメージしているが、彼女自身はそうだと気づいていない。(科学と化学はむしろ苦手)
●手鏡 (てかがみ)
・鏡の中に平面の映像を受信して映す物。
手鏡に映した映像を相手方に送ることもできる。
音声も伝えられるため、遠隔地にいる相手と通話をするために用いられている。
・実現するための基本構造と術は受映盤と似ているが、扱う画像が平面である分だけバッテリーに当たる源巣体の消耗も少なく、小型化もしやすい。
・鏡の部分がない棒状で、音声のみを送受信できる廉価版も普及している。
※作者より
1990年当時は携帯電話がまだ一般的ではなかったため、紀には「トランシーバーに似ている」と表現させています。
●仕掛け弓 (しかけゆみ)
・レイ・チャンドラーらが用いる遠隔武器。
初期の仕掛け弓は弩やクロスボウに近い形状をしていたが、作中の時代では構造的に進化を遂げ、火薬に該当する源巣体の作用で弾丸が射出されるライフル型の物へと変わっている。
言葉としての「銃」は存在するが、備えつけられた「機銃」などに限定され、「仕掛け弓」はその名で呼ばれ続けている。
レイの持つ物は単発式ライフルに近く、リロードに時間を必要とするが、ひとつの仕掛け弓でより多くの弾種を扱える。
トラップドアに当たる物は側面に開いており、弾薬を押し入れた後、クランクを回して装填を完了させる。
※作者より
架空兵器としては、ゲーム【モンスターハンター】のライトボウガンが近いかもしれません。
ちなみに私はスラッシュアックスの次にヘビィボウガンが好きで、【~ワールド】でも専用キャラを作って縛りプレイを楽しんでいました。